2014年10月1日水曜日

制作の秋②



彼岸が過ぎてから、なんだか日差しがまた厳しくなったように感じますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?




わたしは、秋の空に誘われて野外活動がしたいところをぐっと我慢のコで制作しております。
別に制作することがなくても仕事なのでもともと平日は出かけられないんですけども。




ただいま糸目糊置きです。
糸目糊置きとは、糊を入れた筒紙から少しづつ絞りつつ下絵に沿って生地に置いていく、という行程です。








これが筒紙で、先には先金をつけています。








この先から糸目糊を出しながら置いていくことで、細い線を(熟練の職人は)自在に描くことができます。
(言うまでもありませんが、私は熟練の糸目の職人ではありません。とほほ)




分かりやすいところでいうと、生クリームを搾るやつの小さいやつ、というところでしょうか。(友禅の行程でも、生クリームくらい大きいものを使う場面もあります。)







こうして糊を盛り上げつつ置くことで、土手のようになり隣り合わせでも全く違う色で染め分けられる、というのが友禅染の肝であります。