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2017年5月16日火曜日

熨斗目のお手入れ


長引いた風邪もすっかり良くなり、
あとはお産に備えるのみ、
のかずこです。




第一子は女の子でしたが、
今回はほぼ男の子で間違いないだろう、
という先生のお見立てです。
というか、検診時のエコーを一緒に覗いていると、
素人の私ですら、あ、男の子ですね、
とわかりました。




素人が横目で見て判るってすごい精度ですね。
喜美子さんが私や弟を生んだ時の話など聞いていると、
この約40年での進化というのはすごいものが
あるんだな、としみじみいたします。




で、男の子だったら前回お手入れした私の祝い着では
いけないな、ということで来るべきお宮参りに備えて
私の弟の熨斗目をお手入れいたしました。
(有るものを有効活用)
(前回の祝い着お手入れの話はコチラ




この熨斗目は、私の祝い着に比べたら
ずいぶん状態が良かったので、
柄足しせずに、シミ抜きのみでお手入れしました。



全体像





前袖ビフォー



アフター





後袖ビフォー
実家の紋、剣片喰が入っています。






後袖アフター
紋を下り藤にしました。
貼り紋です。






もう少し現物は全体にシミがあったんですが、
きれいになりました。




出産に関しては、あとはもう生むだけ、
のところまで来ました。
がんばるぞ。えいえいおー!









2015年8月25日火曜日

熨斗目のお直し



本日は熨斗目の柄足しのご紹介です!



出産前にお預かりして、いつでもいいよ、と言っていただいていたのですが、
先のことは目途が立たないし、と思って出産前に仕上げた熨斗目です。
ですが、そもそもの予定日だった手術の日までに加工を完了することが出来ず、
これは時間をもらわなくては。。。と無念に思っていたのです。




そうしたらば、あのようなことになり、しばしの猶予を得られたので、
完成させることが出来た、という、ありがとうチビ子、といういきさつがあります。




まず全体像です。
立派な熨斗目ですねえ。
ですがやはり、作られてからかなり時間が経っているため、
主に白場に変色がでています。


私の祝着も最近染み抜きをしましたが、
その着物はきついシミ抜き剤を使うことが出来たので、
柄足しは最低限に、基本的にはシミ抜きで直す、
という方法をとりました。詳しくはコチラ



ですが今回の場合は、きつい薬品を使うと、
黒場の黒がごっそり変色してしまう、という種類の染料で
染められていたため、シミ抜きではなく主に柄足しでお直ししました。



その染料は植物染料で、とてもきれいな発色をするものなのですが、
植物染料という性質上、どうしても経年変化で退色する、ということがあります。
そういう意味では、黒場に大きな変色がなく、黒場の状態はよかったです。




ビフォー①左外袖。
白場の変色が目立ちますが、
現物は柄の中も変色しています。


アフター①
袖の下の雲どり(緑のもくもく部分)を模して、
金彩で雲どりを足しました。


鷹の刺繍糸が黄味の強い色なので、金彩はそれより
かなり控えめの色にしました。
それではシミが隠れきれなかったので、
雲どりの中も、緑の雲どりのなかにある柄を、
型に起こして足してあります。


緑の雲どりの中もシミ・変色が出ていたので、
緑を濃くして隠しています。




ビフォー②左外袖のアップです。


アフター②




ビフォー③右外袖
加工としては左と同じです。



アフター③



ビフォー④左内袖


アフター④
前側は柄があっさり目だったので、
雲どりを足すだけにして、中に型の金を置くことは
しませんでした。




ビフォー⑤前身頃
前身頃は、黄色や緑の霞部分も変色してましたので、
その部分は元の色を活かして、色味を濃くすることで
対応しました。



アフター⑤
うーむ、写真では分かりづらいですね。。。
前身頃の裾の方は、濃い金で雲どりを足しています。
(霞部分も触っていますが、この写真では伝わらないですね。。)



ビフォー⑥全体
最初に掲載した全体像です。


アフター⑥
柄足しで金をつかっているので、
全体的にさらに華やかな雰囲気になりました。



元々の雰囲気を壊さないよう、
柄を足したつもりですが、
喜んでいただけたようでよかったです。



掲載も快く許していただき感謝です。
Kさま、この度はありがとうございました!






2015年5月20日水曜日

祝着のシミ抜きと柄足し



もうすぐ出産を迎えるわけですが、
そんな私にも赤子の時代、子供の時代がありました。(当たり前)
そしてその時代に、お宮参りや七五三などの行事を
一通りしてもらっていたことを、
写真を見て振り返ったりしております。




今回、お腹の子がおそらく女の子だろう、とわかった時点で、
私のお宮参りの祝着にも、ついに長の眠りから目覚める時が
訪れました。




そして私の目の前に現れたのは。。。。
バーーーーン!!!
シミだらけの祝着!!!!
お見事!!というくらいの変色ぶりでした。




喜美子さんとしては、他の着物はきれいのに、
なんでこれだけ!!?
ということらしいです。
原因については色々考えられますが、
ココではまあ、それはひとまず置いておくとして。




喜美子さんも、ほんとにきれいになるのか、
と半信半疑だったことと思いますが、
なんとかこれを使って、母娘二代で同じきものの写真を撮りたい、
とわたくしがんばりました。




それでは、ビフォーアフターをご覧ください。




ビフォー①左前袖
シミの程度としては、ここが一番きつかったです。
カメラでは写り切っていないので、
感覚的にはコレの2倍くらいの変色ぶりと
思っていただければ。
白場の変色もですが、
柄の中もばっちりシミがでています。





アフター①
生地の強度がそこそこあったので、
柄足しは最小限にして、
白場はシミ抜き、
柄中は金と胡粉直し併用で直しました。






ビフォー②左後袖
白場のシミは、ここが2番目にきつかったです。




アフター②
かなりすっきり直せたと思います。






ビフォー③背中の柄中
胡粉の部分(ボタンの中の白部分)は胡粉で直します。
お化粧をし直すようなやり方です。







アフター③
胡粉部分がきれいになると、
かなりスッキリいたしますね!






ビフォー④背中裾
柄中も容赦なく変色です。
水色部分は色胡粉で、
その他は金加工でお直ししました。








アフター④
裾の朱色部分にもきつく変色が出ていたので、
これは柄足しをして隠しました。






ビフォー⑤後ろ身全体
このような柄行でした。





アフター⑤
裾の朱色部分に柄足しをしましたので、
加工後はこのようになっています。
























というわけで、着用出来るくらいにお直しできたと
思います。


今回は、生地的にも染料的にもシミ抜きが出来る状態でしたので、
このような直し方をしましたが、
たとえシミ抜きできない種類の着物でも、
お直しの方法はありますので、
どうかな?と悩まれる前にご相談いただければ、
と思います!




2014年7月31日木曜日

大人浴衣を子供用に仕立直しの巻



日頃からお世話になっているお客さまから、
心躍るお直しを承りました!




お孫さんご姉妹に浴衣をご用意されるということで、
そのお手伝いです。




ふとしたことからお孫さんの浴衣の話になり、
コチラで扱っている絞り浴衣を気に入ってくださり、
それを洗い張りして子供用にお直しする、
ということになりました。




共布で巾着をつくることもご提案したところ、
喜んでくださり、結果、とっってもかわいい
浴衣ができました。




まず最初の
状態はこちらです。


お姉ちゃん用に蝶々と、






妹ちゃん用にお花をお選びいただきました。







それを洗い張りしまして、お仕立です。
小さい子供さん用には四つ身仕立をするのですが、
いろいろ検討した結果、今回の場合、
四つ身裁ちでは取れる身巾が狭くなるため、
使用年数がかなり短くなりそう、ということで
本仕立にしてあります。



ただ、それでは余り布が多くなりすぎて、
子供さんには重い、暑い、ということになりますので、
身頃は裁って短くしました。



最初は最低限のハギレだけで巾着をつくる予定だったので、
本当に小さいものしか出来ないかもしれない、
という見立てでしたが、
身頃を裁ったので良い大きさのものをつくることができました。





そして出来上がったのがこちらです!
ばばーーーん!!




お姉ちゃん用





妹ちゃん用






























かわいらしいですねえええ。
ご姉妹にあわせて身あげ、肩あげもしてあります。


こんな姉妹が歩いていたら、私、すれ違いざまに
熱視線を送ってしまいます。



夏休みのたのしい思い出に、浴衣着て花火やお祭り、
というものを加えていただけるなら本当にうれしいです。
ぜひ楽しんでいただきたいです。
素敵なお支度のお手伝いをさせていただきありがとうございました!









2014年4月8日火曜日

難直し



巷に溢れているお直し事例ですが、
わたしも例に漏れずときどきはご紹介
していこうと思います。




本日の患者さんはコチラ。
赤紫の振袖です。
写真では振袖かどうか全くわかりませんね。。すいません。
下前のおくみですー。




ビフォー





アフター




コチラ、シミになっていた所を擦られたそうで。。
絹は摩擦に弱いので、慌てず騒がず専門店にご相談していただいたほうが、お安く、直りもキレイです。





一番避けていただきたいのは濡れたおしぼりでゴシゴシ、です。
汚れたらとっさにそうされてしまうのはよーくお気持ちわかりますが、ご自分で応急手当をされる場合は、乾いたハンカチなどでそっと押さえる、というやり方がオススメです!